内閣総理大臣賞を受賞しました!
2008.11.30|カテゴリー:社長コラム
牧場設立35年という節目の年に、栄ある内閣総理大臣賞を受賞し、役職員大変喜んでおります。
35年を振り返ると大きく3つに分かれます。
第一期は、設立後オイルショックや大水害を受けながら、運転資金が少なく、回転率の早いホルスタインの哺育・育成を中心に規模拡大した時期でした。
第二期では、牛肉自由化に悩み、考えた結果、畜種をホルスタイン肥育から競争力のある交雑種・黒毛和種に変更し、また交雑種の雌を利用した一産取り肥育を開始しました。
そして完全循環型畜産経営を目指していたため、牛糞を堆肥化し、稲ワラ交換や法面緑化資材として全てを販売するようになりました。
資金面では集合動産担保契約を結ぶとともに農協借入から銀行借入に変更しました。
第三期は、BSEをはじめ、偽装問題で食の安全が揺らいだ時期でした。
そんな中、みんなで検討した結果、「食に携わる者は生産する環境から考えよう。
そして自己満足ではなく、認証機関に認定してもらおう。」という思いで、ISO14000の取得を目指しました。
約10ヶ月かけ話し合い、環境方針を策定、実践し、認定されました。最も取りにくい畜産業界でも2番目ということでした。
消費者に安心と信頼を確保することを目標とし、牛の生産情報を正確に記録・保管し、公開する為、生産情報公開牛肉JASを取得しました。
現在出荷牛の半数に近い800頭がJAS認定牛として出荷されています。
しかし、公開することにより、不安を感じることもあります。
そのため、独自規定を設けました。投与薬は10種類以内、休薬期間は6ヶ月以上という規定です。
和牛の大規模繁殖、酪農事業の開始、食品副産物(ケール粕、豆腐粕、醤油粕等)の他、河川敷野草を積極的に取り入れ、環境に配慮した、より安心で低コストな生産を目指しています。
今後とも賞に恥じない消費者に信頼される牛肉生産を目指していきたいと思います。