ついに出た!アメリカ生まれのBSE感染牛
2005.07.18|カテゴリー:社長コラム
アメリカにおける最初のBSEはカナダ生まれの牛であり、自国はBSE清浄国であると言いつづけてきたが、ついにアメリカ生まれの牛にもBSEが発見されました。
しかも、農務省のお目付け機関である内部監査局の指摘による再検査で、昨年11月の検査で感染が疑われていた牛が、ウエスタンブロット法により陽性と診断されたのです。
この、ウエスタンブロット法は日本やヨーロッパで用いられている精度の高い検査方法で、日本がアメリカに対して強く提唱していた方法です。
ジョハンズ農務長官は「牛肉で被害を受ける確率は、牛肉を買いに行くときに遭う事故の確率より低い」といって、牛肉の安全性を唱えましたが、逆に消費者の不信感は増し、20ヶ月齢以上の全頭検査を求める消費者も増えたと報道されています。
今後、アメリカではウエスタンブロット法による検査を実施するため、さらにBSE感染牛が発見されると思います。
今回、アメリカのBSEに対するずさんな対応も暴露されたと思います。
それはBSE感染牛の生産地、年齢等が特定できず、発表されなかったことです。
そんな中で、感染牛の肉は市場に出回っていませんと幾度発表しようとも、消費者は信用するでしょうか?
日本のように、発表と同時に履歴を公開できる仕組みを一日でも早く整えてほしいものです。
アメリカ・ハーバード大が実施した汚染度のリスク評価によると、アメリカにおける感染牛発生頭数は600頭となっています。
日本は30頭前後といわれ現在20頭が確認されました。
食に対する世界ルールは、生産現場でなく常に消費者に向けた対策が必要だと思います。
日本のBSE対策は正しかったのではないでしょうか。